抗がん剤の副作用による難聴の特徴

難聴 アーユルヴェーダ治療

ちゃんと書いてありました。

抗がん剤シスプラチンの副作用の一つで難聴になることがあると。

ただし、発生率に関する報告は22%~

まさか難聴になってしまうとは想像していなかったため
下調べもしていませんでした。

今のところ症状が現れた時点で抗がん剤投与を中止すること以外に
対策も治療法も確立されていません。

特徴として高音域が聞こえづらくなるので、
例えば男性の声は聞き取れても、女性の声は聞き取れないというもので、
私は、声が高い方ではありませんが、私の声はよく聞き取れない状態になりました。

それでも、補聴器という耳の障害を助けてくれる器具があるという希望があり
幾度も夫の状態に合わせて調整してもらったのですが、

なんと高音域の調整は補聴器にはできないのです。

その常識をご存じでしたか?

私は、全く知りませんでした。
難聴にならない方が良いけれど、難聴は補聴器を使うことでカバーできると
耳の治療が始まってからもずっと思っていました。

鼓膜に炎症が起こり、水が溜まり鼓膜を切開して廃液用チューブを入れたりという
様々な治療をしている中で、補聴器は対応しない副作用だとの医師からの説明は一度もなかったため

治療していけば、良くなってくると思っていました。

大学病院で、難聴科の先生の診察・治療後は、
聴力検査・補聴器屋さんとの調整という一連の流れが繰り返されていたので、
回復の見込みがあるからこその補聴器調整だと思っていたのです。
補聴器の無料貸し出しもあり、借りて使用していた時期もありました。

けれど実際は、シスプラチンによる難聴は治らないと最初から決まっていたことでした。

ある日、補聴器屋さんが、『この補聴器を使われても聞き取りやすくはらないので、
安いものではないので、ご購入されるのは勿体ないかもしれません』と
そっと助言してくれたのです。
補聴器は高音域が聞こえない状態には対応できないものなのだと
万能ではないということを知りました。

そこで初めて主治医に夫の難聴は治らないのですか?と尋ねると
『治りませんよ』と一言。

補聴器が使えないので、聞こえが悪いまま生活することになり、
背後からの声掛けに反応しないことなどから、
日常会話も不便な上、外を歩くときなど、とても危ない状況になります。

もう一つ驚いたのは、
重度の難聴は障害者手帳の対象になるのですが、
なぜか、補聴器での調整が効かない高音域が聞こえない難聴は該当しない事です。

手立てがない状態こそ守られていいはずなのに、
なんて理不尽なのかと思わずにはいられません。

そこで、アーユルヴェーダ治療に戻るのです。
アーユルヴェーダ治療に『絶対治らない』は存在しません。
もちろん、100%の話なら、インドやスリランカの人は不老不死に
なってしまうので、当然寿命を迎えれば誰にでも『死』は訪れるのですが、
今回の夫の難聴も『時間はかかるけど治るから』と。

実際、少しづつ私の声を少し離れた場所からでも聞こえるようになり
爆音で見ていたテレビの音も日々小さくなってきています。

オイルマッサージで治療するのですが、
耳はオイルが浸透しずらい部位で。
諦めず、これからも少しでも回復するように毎日治療を施します。

抗がん剤を投与しなかった未来をもう見ることはできませんが、
抗がん剤を投与していなければ夫は補聴器も使えない難聴にはなっていませんでした。

抗がん剤は猛毒であるという認識を改めて持つきっかけとなりました。

私は将来もし『癌』になっても
抗がん剤も放射線も絶対にしません。
家族に宣言しています。

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